クアラルンプールの今後
クアラルンプールは、マレーシアの首都で約179万人の人口を有しています。東のクアラルンプールと西のクラン港までの地域をクアラルンプール首都圏と呼んでおり、別称クランバレーとも呼ばれています。
さらに、2020年までに先進国の仲間入りを目指す「ビジョン2020」計画の下で制定された国家重点経済地域(NKEA)として大クアラルンプール首都圏(Greater Kuala Lumpur)の開発が挙げられています。
大クアラルンプール首都圏では、クアラルンプールだけでなく、プトラジャヤ等の10自治体も包摂されており、その面積は、2,793㎞となっており、シンガポールの国土面積や東京23区の面積の4倍の大きさとなっています。
国家として首都圏の開発に注力することから、クアラルンプール首都圏が、マレーシアの経済においてどれだけ重要視されているのかがわかります。
今後、大クアラルンプール圏では、鉄道等のインフラの整備、金融や物流における国内外のハブ拠点の整備を進めています。
外務省によると、2017年度における日本企業のマレーシア進出企業拠点数は、1,295拠点となっており、日本企業の海外拠点数では、フィリピンに次いで9位に位置しています。また、経済の中心となっている大クアラルンプール圏に進出している日本企業の多くは、製造業やサービス業であるとされています。
製造業の場合、工業団地や経済特区に進出する場合が多いため、クアラルンプールではなく、セランゴール州等の自治体に進出する場合が多くみられます。サービス業の場合は、クアラルンプールに進出するケースが多くみられます。
現在、マレーシアに進出している企業は、年々増減を繰り返しており、増加傾向とはいいがたいですが、大クアラルンプール首都圏の整備が進めば、日本企業の進出先として、より魅力的な国になるかもしれません。
上記のようなことから今後も大きく経済成長が見込め、生活する拠点としての候補になり得る場所だと言えます。
外国人に対する最低購入価格規制
マレーシアでは、低価格帯の物件価格が高騰し、ローカル層の住める家が無くなってしまうことを防ぐため、外国人が購入できるのは、原則としてRM100万(2,700万円)以上の物件に限られています。ただし、この最低価格は一部の州では異なったり、物件種別によって異なったりもするため、購入するエリアや物件を決める前に具体的な規制を知っておくことが大切です。
州・地域名 | コンドミニアム | 土地付き一戸建て |
クアラルンプール | RM100万 | RM100万 |
ジョホール (メディニ地区除く) | RM100万 | RM100万 |
メディニ地区 | 価格規制なし | 価格規制なし |
ペナン島 | RM100万 | RM300万 |
ペナン本土 | RM50万 | RM100万 |
マラッカ | RM50万 | RM100万 |
セランゴール Zone1※ | RM200万 | 購入不可 |
セランゴール Zone2※ | RM200万 | 購入不可 |
セランゴール Zone3※ | RM100万 | 購入不可 |
プトラジャヤ | RM100万 | RM100万 |
サラワク | RM50万 | RM50万 |
クランタン | RM50万 | RM50万 |
サバ | RM50万 | RM50万 |
トレンガヌ | RM100万 | RM100万 |
パハン | RM100万 | RM100万 |
ネゲリ・スンビラン | RM100万 | RM100万 |
ペラ | RM100万 | RM100万 |
ケダ | RM100万 | RM100万 |
ペリス | RM100万 | RM100万 |
土地付き物件の購入も可能
マレーシアは東南アジアの中では数少ない、外国人が土地を購入・所有できる国です。タイやフィリピン、カンボジア等の国では外国人の土地の購入、所有が認められておらず、原則土地付の戸建て住宅を購入することはできません。
しかし、マレーシアでは2006年の法改正により、外国人が土地を購入できるようになりました。そのため、マレーシアでは土地付の戸建て住宅を購入することができます。
しかし、一方で外国人の購入が規制されているケースもあります。マレー人保留地や、マレー優先政策である「ブミプトラ」で規定される関係者が所有する土地などの購入については、規制される場合があるため、確認が必要です。
3つのコンドミニアムを進める理由
「KLCC」周辺は、オフィス、商業施設、5つ星ホテル、高級コンドミニアムなどが建ち並ぶマレーシア経済の中心地であり、クアラルンプールのシンボル「ペトロナス・ツインタワー」があるエリアとしても知られています。
エリア内にある国内随一の繁華街「ブキビンタン」は、人気No.1ショッピングモール「パビリオンKL」を筆頭に数多くの商業施設が建ち並び、世界的な高級ブランドも多数出店していることから、“クアラルンプールの銀座”とも称されます。投資はもちろんのこと、自身の居住にも適した恵まれた利便性を誇るため、不動産価格の一番高いエリアとなっています。
その中にある、リッツ・カールトン、パンヤンツリー、フォーシーズンズといったブランドレジデンスは住むのはもちろんのこと、投資面でいっても人気スポット付近にあるため賃貸付にも他と比べ比較的苦労せずに進めれるといった点で海外不動産投資の不安を解決してくれる物件であると言えるでしょう。